<桑名の夜は暗かった・・・「中原中也遺作集・桑名の驛」>
2020.11.02
先日、中原中也の追悼雑誌を見ていたら、その遺作集の中の「桑名の驛」という詩がありました。全文を紹介することもないかと思いますが「蛙がコロコロ鳴いてゐた」だの「焼蛤貝の桑名とは 此處のことかと思ったから 驛長さんに訊ねたら さうだと云つて笑つてた」などといった詩句を読むに至り、流石、天才詩人にかかると<焼蛤貝>も詩になるのか思うと嬉しくなりました。さて、下記にご紹介申し上げる当店在庫の中也の「在りし日の歌」には<桑名の驛>は載っていませんが古い本とすれば、なかなかの美品であります。
「在りし日の歌」中原中也 創元社 初版 函付 青山二郎装 昭13
¥200,000