村野四郎の詩。
2024.01.06
いわゆる全詩集ものであります。この「体操詩集」の詩人の全貌でありましょう。以下の詩が懐かしく響いています。あの頃の光景とともに。
鹿は 森のはずれの
夕日の中に じっと立っていた
彼は知っていた
小さい額が狙われているのを
けれども 彼に
どうすることが出来ただろう
彼は すんなり立って
村の方を見ていた
生きる時間が黄金のように光る
彼の棲家である
大きい森の夜を背景にして
「鹿」、『亡羊記』より
『定本 村野四郎全詩集』筑摩書房 限定500部 函・外筒函付
口絵・年譜入 昭55 ¥3,500
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