杉山平一の第一詩集。
2024.09.05
京都は、百万遍アパートより刊行された。桑島玄二に献呈されたもの。
萬國の旗はまばゆくひらめいてゐた
楽隊ははなやかにながれてゐた
けれどもさびしいこの世の運動会であった
もうみんなテエプ切つてゐるのに
びりの少年よ おまへは
いつぱいのかなしみに戰きながら
たつたひとりで走りつヾけてゐた
『孤獨』
『夜学生』杉山平一 第一藝文社
初版 カバー付 桑島玄二宛献呈署名入
昭17 ¥35,000
(カバーに少日焼けイタミあるも、刊行が困難であった時代背景を考慮すればよいほうではあるまいか)
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